天保元年(1830年)、長崎出身の初代・灘屋萬助が大阪で創業した料理店に始まるなだ万は、2020年に創業190周年を迎えました。その豊かな味が評判を呼び、明治、大正、昭和、平成を通じて浪速の豪商や政界の方々に愛用され、一流料亭としてその名を知られるようになりました。
1919年には西園寺公望公のパリ講和会議の随行料理人として三代目・灘屋萬助が選ばれました。この功労により、西園寺公とゆかりのある住友本家よりイゲタの紋の使用を認められました。
1986年には、東京サミットの公式晩餐会が本店の山茶花荘(さざんかそう)にて開催され、各国首脳より好評を博しました。また、夏目漱石や森鷗外ら文人たちの作品にも「なだ万」の名が登場するなど、長年にわたり愛され続けてきました。
時代とともにスタイルは変わっても、日本料理の正道を継ぐ料理店としての格調の高さや真心を大切にする姿勢は変わることはありません。
調理長考案のカレーは、一部レストランにて提供しており、お客様からの評判も良く、“家でも食べたい”とのお声を多くいただいてました。秘伝の味をご家庭の食卓にお届けするため、原材料の選定から調理工程まで全てにこだわり、試行錯誤を繰り返して商品化に至りました。
調理長のレシピを元に、鍋でコトコト煮込みながら牛肉や野菜の旨みをとけ込ませた、コク深い美味しさの和風ビーフカレーです。